大阪商業大学高等学校3年生を対象に、講演会を開催しました。
6月20日(木)、大阪商業大学高等学校体育館において、谷岡一郎理事長・大阪商業大学学長が「『世に役立つ人物』とはどんな人間か─建学の理念とこれからの生きかたについて─」と題して、3年生生徒全員を対象に講演されました。
まずは自己紹介。ゲームが趣味というお話からパズルを紹介して生徒に回答を求められると、会場からいくつもの声が挙がりました。続けてご自身の専門分野「犯罪学/刑事法学」「社会調査方法論」「ギャンブル学」について触れられ、特に「『ギャンブル学』なんて学問があるのかと思うかもしれませんが、学問というのを狭く考えないでください。こういう学問もあるんだと。どんなことでもどんどん興味をもって深めてください」と述べられました。
本編に入り、建学の理念「世に役立つ人物の養成」を具現化した4本の柱『思いやりと礼節』『基礎的実学』『柔軟な思考力』『楽しい生き方』について披露。「これらすべてが『リーダー』に必要な素養になる」と強調しながら、それぞれで例やエピソードを挙げて説明されました。
その間にクイズを5問挟んで出題。新聞記事を題材にしたものや、数学では単純なものからセンス要するものまで出されましたが、「重要なのは手を挙げること」と促されたこともあってか、どの問題も数名の生徒が挙手してチャレンジ。想定外の回答に「素晴らしい!」と拍手されたり、挙手しながらも隣に教えてもらいながら答えている生徒に対しては隣の生徒もあわせてやり取りしたりしながら、どの問題も正誤に関わりなく回答者にご自身の著書を進呈されていました。また正解発表の際には「新聞に出てくる数字や統計を鵜呑みにしないで、常に自分で考えるようにしてください」「単純に見えて実は難しい問題もある」などと付け加えられていました。
その後「何にでもどんどんチャレンジしてください。何度でも失敗したらいいんです」「実社会へ出たら、今まで勉強したことがそのまま出ることは、まずありません。身に付けた基礎知識を応用する方法を知らなければなりません。大学というのは訓練の場だと思います」とお話しになり、「みなさんは世の中に出れば、リーダーにならないといけないんです。常に自分の頭で考え、自分で決め、みんなを引っ張っていく。最終的に決断するリーダーは、知識より知恵が必要です。こういうつもりで事にあたってほしいと思います」と述べられたところで、時間となりました。