谷岡学園の3つの高校で、卒業証書授与式が行われました。
2月20日(木)・21日(金)、谷岡学園の3つの高校で卒業証書授与式が執り行われました。ここでは大阪商業大学堺高等学校、大阪緑涼高等学校で述べられた谷岡一郎理事長の式辞をご紹介します。
■大阪商業大学堺高等学校
これからはAIがいろいろなことを管理してくれる、時間を管理してくれる、やることも指示してくれる、そういう世界になるかもしれません。そのときに皆さんは自分で考え、常に問うようにしていただきたいと思います。この学校は本当にいい習慣としてチャイムがない。チャイムがないことによって普段より時間を気にするようになる。逆にちゃんと時間を守れるようになったのではないか、と考えています。またそのように普段指示されないほうが、自分の意識をそこに振り分けることができます。
皆さんはもうすでにほとんどの人が18歳、高校を卒業すると大人です。ということは責任を持つということです。そして投票権があります。投票権があるなら必ずその権利を行使してください。投票に行かない人は政治に文句を言ってはいけません。世の中への不服も言ってはいけません。皆さんは1票を通じて世の中を変えようという力を発揮していただきたい。これからはいろんな道へ進むと思いますが、そんな中で大人の自覚をもって、胸を張って生きていっていただきたいと思います。
■大阪緑涼高等学校
強い寒波が続いていますが、三寒四温、春の来ない冬はありません。そして朝の来ない夜もない。いいこと悪いことというのは必ず皆さんの人生にやってくるはずですが、悪いこと、苦しいことに出くわした時に私は自分に言い聞かせていることがあります。それは苦しい時ほど「ああ、楽しいな」と、口に出して言ってみるんです。少なくとも口に出していうには背負っている苦しさを軽減してくれるというふうに考えています。
つい先日アメリカの東海岸に行っておりましたが、そこである大学の学長から面白い言葉を聞きました。「もし早く行きたいなら、一人で行くのがいちばんいい。でも遠くまで行きたいなら、みんなで行くのがいちばんいい」。皆さんにはぜひ、みんなを巻き込み、そして遠くまで行ってほしい。そして、その時にリーダーであってほしい、と考えております。一緒に行っている仲間がみんなリーダーであるあなたを見ている。あなたの言葉を待っている。そういう人間になっていただきたい、と念願しております。