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大阪緑涼高等学校2年生を対象に、講演会を開催しました。

9月12日(木)、大阪緑涼高等学校グリーンホールにおいて、谷岡一郎理事長・大阪商業大学学長が、2年生生徒全員を対象に講演されました。

「楽しい生き方について」と題して行われた講演では、まず自己紹介でご自身の趣味について「読書。ひたすら本を読み続けるか、書き続けるかを繰り返しています。文字が大好きです」とお話しになり、「今日からできれば1日に100文字でいい、日記でもなんでもいい、とりあえず10日書き続けてください。自分で文章を書くとものすごく見えてくる景色が変わります。ぜひ文字というものに親しんでほしいと思います」と述べられました。

続けて「皆さんは日本という国で学んでいるわけです。生まれ変わって次にどこかで学ぶことができるなら、皆さんはどこに生まれたいか、考えてみてください。一生のうちに1冊か2冊しか本が読めないという国はいくらでもあります。でも皆さんは多くの知識に今アクセスすることができる。だから幸せを追求する義務を持つ、というふうに考えてください。私は『この世に生まれてきた人は全員幸せになるべきだ』と考えていますが、他の人を幸せにするには、皆さんが幸せでなければいけません。まず『自分は幸せになるんだ』、そして『実際、幸せなんだ』ということをもって、『他の人を幸せにすることができるんだ』ということを、ぜひ肝に銘じておいてください」。

さらに「マズローという社会学者が『ニーズ・ヒエラルキー』という『必要性の階級』を打ち出しています。まず『衣食住の安全』、それが満たされたらその上は『人間関係』、それも満たされたら社会の役に立った、高い地位を得たという『社会的名声』を必要とします。やはり『世の中の役に立ちたい』、そういうレベルにまで少なくとも皆さんは成長してほしいんです。そしてその上にあるのが『自己実現』。自分はどう行くべきかをちゃんと認識し、何かを貢献することができたという必要性です。実はそれと同じく『楽しさの階級』というのもあります。まず『物質や金銭的なもの』、その上に『人間関係』の楽しさ、その上に『学びとチャレンジ』が入ります。努力していれば、何かにチャレンジし何かを学ぶことを楽しいと思うように、いつかなります。最後に自己実現。世の中に何かを発信できた、世の中を変えることができた、このレベルの入口までは皆さんなれるように頑張ってください」。

そして「10年後、今ある職の3分の1は存在しないといわれています。したがって今までの常識は通用しません。実社会で自分はどんなふうにして生きていけるのか。知識を生かし、実社会でそれを発揮する、大学は訓練の場だと考えてください。特に自分で考え答を出す力、21世紀の世の中ではこういったものがどんどん必要になってきます」と述べられ、「『やるかやらんか迷ったらやる。但し、ネガティブなことはやめる勇気を』『最後に笑う者の勝ち。失敗したら、次に笑えばいい』を是非覚えておいてください」と、ご自身の好きな言葉で結ばれました。

途中でクイズを3問出題され、挙手して答えた生徒全員に著書を手渡しで進呈。講演会終了後にはプレゼントされた生徒から著書へのサインを求められ、どっと盛り上がっていました。