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記念寄付のご案内

各設置校のこれから

谷岡学園が設置する6つの教育機関は、今後の発展とビジョンの具現化をめざし、それぞれが中期計画を策定しています。

大阪商業大学

自然及び社会環境が急激に変化する状況下で、本学の学生が自立し他者と協働して、社会の変容を読み解きながら人生を前向きに生き抜く力を保持する人間となることを目途に教育活動を展開する。これは、昭和 24(1949)年開学以来、経済学・経営学・商学・公共学(公共経営学)を中心とした学問を基盤として、実学教育を実践し、成果を上げてきた教育履歴に相応しいものであると認識する。
人類が直面する課題は、社会全体で取り組むべき持続可能な開発目標(SDGs)として明示されている。高等教育研究機関であり、地域の中核機関である本学の各種取り組みを集約し、広く社会に発信する。これら取り組みは、本学の実学教育に深く関わり、大学の使命・目的を表す「思いやりと礼節」「基礎的実学」「柔軟な思考力」「楽しい生き方」の意義を学生のみならず教職員が認識し体得する教育である。いわば、建学の理念及び使命・目的を共有しつつ、学生・教職員が互いに協働して、人間の関係性を築くことで自らの自立と成長を図る教育活動である。この活動は、国内に留まらず海外の大学・地域をも包摂する活動であり、様々な場面・環境において創意と工夫で力を発揮する人材を育成する。
本学は今後も、建学の理念の具現化を目途に、時代の趨勢・社会の変容を俯瞰しながら、社会の持続的発展に必要な人材育成に係る教育プログラムを展開して質の向上を図っていく。更に体系的な検証を踏まえて学部・学科の設置・改編を企画実行し、「選ばれる大学」であり続ける。

神戸芸術工科大学

本学は、谷岡学園の「世に役立つ人物の養成」を建学理念とし、1989 年に芸術工学分野における「科学と芸術」の融合をテーマに開学した。その後、4つの柱として「思いやりと礼節」「基礎的実学」「柔軟な思考力」「楽しい生き方」を掲げ、創造性豊かな研究者や指導的実務を担うクリエイターを養成してきた。
デジタル技術の急速な発展、メディアの変化、国際化などの社会や産業構造の変化に伴い、個別の専門的技術と同時に総合力を求める方向へと変化してきたため、個人の能力を最大化させる従来のコンセプトに加えて、多様な技術が横断的に協力しあって大きな目標を達成する「総合力」を育成する教育体制を構築する必要がある。また、各自が主体的に課題を発見し、解決方法を考え提案できる応用力を育成する必要がある。
以上の課題に対応するため、2024~2028年度の中期計画では、以下に取り組む。
①従来の7学科を廃止し、芸術工学の学域として4つの融合分野を設定し、「建築・環境デザイン学科」「生産・工芸デザイン学科」「ビジュアルデザイン学科」「メディア芸術学科」の4学科として再編(既設7学科に合った25コースは12コースに融合)し、併せて学費の改訂を行う。
②基礎教育では、視野を広げるため、多様な分野を学べるような科目設定をする。
③芸術工学基礎を見直し、専門分野に共通する表現の基礎、デジタル時代に対応したコンピュータの基礎、及び単位互換や国際連携に関する科目を集約する。
④大学院芸術工学研究科では、今期中に学部学費の改訂を行うことから、さらに格差が広がるため、教育研究の質保証を含め、バランスのとれた学費の改訂を行う。
また、分野の広がりと留学生の急増が目立ち、収容定員をはるかに超える在籍者数となっていることから、今期中に入学定員の見直しを図る。大学を取巻く環境では、神戸市の大学間プラットフォーム形成に協力する。また、国内外の大学・機関連携を推進し、教育研究の拡張をはかり、本学の魅力を改めて顕在化させ、ブランド力の強化に努める。

大阪商業大学高等学校

建学の理念「世に役立つ人物の養成」の下、人間的な成長を実感でき、豊かな社会生活を送るための「人間力」を養う学校とする。そのためには、まずは日本の高等学校教育で伝統的に重んじられてきた「思いやりや礼節」などの社会的常識を身に付け、さらに発展するための幹となる基礎的な学力・実学を修得するという普遍的価値を忘れることなく教育活動を実践する。そして、「生徒と丁寧に接し、本気で人を育てる」という本校の良さを大切にしていきたい。その上で、不確実で激動する社会の中にあって、正確に情報を収集する力、状況を的確に把握する力、そして主体的・創造的に行動できる人物の育成を目指していきたい。
100 周年に向けては、策定したスクールポリシーを基に、4つのコースのコンセプトに沿った教育プログラムを具体化・体系化し、生徒や保護者、さらに地域への浸透を図る。年度当初に学校方針として周知し、これに沿った形での学校評価を行うことでプログラムの質的向上を図る。結果として、生徒が思考や行動の変容を実感できることが、生徒・保護者の満足度の向上に繋がり、「私学として進学志望校に選択され、安定した入学生徒数を確保できる学校」という最終的な目標を達成するための礎とする。

大阪商業大学堺高等学校

激動で不確実な時代、建学の理念『世に役立つ人物の養成』を体現できる人とは、基礎的な知識や教養をしっかりとベースに持ち、人間的に魅力があり周囲から信頼される人。さらには、どのような状況でもその状況を楽しみ、前向きに生きていこうとする姿勢を持つ人である。人間的な魅力を醸成するものは、他者を尊重すること、誠実であること、柔軟に考える力をもつこと、これは、教科活動をはじめとする本校が提供する校内外での豊かな実体験の賜物であり、また、勤労教育を通して得ることのできる生命を貴ぶ心、自然の恵みに感謝する気持ちはその根源である。
本校が持つ4つのコース、幅広い知識と教養を身に付け、体験や知的好奇心に支えられて、学問のさらなる高い領域を目指すエキスパートコース、自らの興味・関心をさらに追及すべく、必要な学問領域を集中して深く学ぼうとするアドバンスコース、自由度の高い高校生活の中で自分の在り方に気づき、自らを磨くための道を見つけ前に進むグローバルコース、自ら選んだスポーツに集中し高みを目指し、集中力、協働性、忍耐力を身に付け、身体や健康について知るスポーツコース、4つのコースそれぞれに目標は異なるけれど、本校生が社会でそれぞれの居場所を見つけ、個性を発揮し、社会に貢献できる存在として羽ばたく、巣(ネスト)でありたい。それが地域に根差し、地域に支えられ、地域を支える本校の存在意義である。

大阪緑涼高等学校

教職員が一丸となり、建学の理念「世に役立つ人物の養成」に基づく教育を行う。そのために、常に4本の柱を念頭に自校教育を行うとともに、心の教育を行う学校でなければならない。学ぶ楽しさ・意義を丁寧に教え、生徒が確かな基礎学力を獲得できる教育・指導を行う。また、藤井寺市との連携協定に基づき地域連携を強化・推進し、学習に取り入れる。地域から愛され信頼される学校を目指し、南河内・中河内地域などにおいてゆるぎない地位を確立する。
組織を活性化し、教員の専門性を高めながら教育・指導を行うとともに、校務分掌を機能的に運用できる体制に整える。教育活動が、必要なこと・求められているものに応えられているか常に検証し、新たな取り組みを行っていく。100 周年に向け、それぞれの学科・コース・系統について過去の教育活動を総合的多面的に総括・検証する。2023 年度制定の「3つの方針(3つのポリシー)」に沿った教育活動を具体化・体系化し、生徒や保護者及び、地域への浸透を図り、安定した入学生徒数を確保できる学校を目指す。

大阪商業大学附属幼稚園

未来に向けて、様々な環境に対峙し、自ら切り開く強い精神を持つとともに、感性豊かな側面も併せ持つ「豊かで、たくましいこころ」を持った園児を育てる。活発なコミュニケーションを行い、園児自らが考え、様々な体験や経験を積み重ねながら、周りの環境へ対応していく力を伸ばし、生きる力・考える力を備えた園児の育成に取り組んでいく。
また、幼稚園と小学校の接続を意識しながら、建学の理念・教育方針に基づく教育の実践に絶えず取り組み、卒園生が小学校において学力向上が図れるよう、園児の主体性を大切にして、失敗を恐れずに挑戦する経験を重視し、園児が人として生きていくための土台を固めることができるよう、園児一人一人を見つめた教育を展開する。
さらに、園児が、遭遇する多くの変化に対応していくには、自らの頭で考えることが求められるため、園児の独創的活動を大切にし、「やってみるこころ」を育みながら、嫌な気持ちを楽しい気持ちに切り換えるための「期待するこころ」「好きなことを見つけるこころ」「目的を持つこころ」の育成にも努め、家庭との連携のもと、園児が家庭でも目標を持って生活し、自らの成長を感じて持てる力を発揮して「楽しく生きる」ことができるように取り組んでいく。
併せて、幼稚園が有する人的、物的及び知的資産を活用し、保護者や地域社会との連携を深めながら、社会貢献推進のため地域の子育て支援にも取り組み、少子化という社会問題にも果敢に挑戦し、すべての人が幸せを実感できる持続可能な社会の実現に向けた活動も実践する。