理事長だより

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大阪商業大学高等学校3年生を対象に講演会が開催されました。

2022年6月22日

 6月16日、大阪商業大学高等学校体育館において、谷岡一郎理事長・大阪商業大学学長が「『世に役立つ人物』とはどんな人間か─建学の理念とこれからの生きかたについて─」と題して、3年生生徒全員を対象に講演されました。

 はじめに、建学の理念「世に役立つ人物の養成」を具現化した4本の柱について、それぞれ例を挙げながらお話しになりました。その間に数回生徒に問題を出され、いずれも数名の生徒が挙手して、果敢に解答。そのやりとりを経て、「世の中で常識に思われていること、当たり前に考えられていることでも、全然違うかもしれない、ということを常に考えておいてください」。そして「興味を持ったら何にでもチャレンジしてみてください」と述べられました。

 続いて「大学は何をするところか」について。「10年後には今ある職業の3分の1は存在せず、今までの常識は通用しない社会に入ります。大学はそんな社会で生きるための訓練をするところ。その訓練とは、『自分で考え答を出す力を養うこと』です。ほとんどの人は『どんな大学に入りたいか、入れそうか』という基準で大学を選び、『大学で何を学びたいのか』を入ってから決めます。何を学びたいのかを決めてから、『どんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか』という順番で決断をしますが、本当は『どんな人間になり、どんな人生を送りたいのか』をまず自分の中で考えたうえで、大学で何を学びたいのかを考える。そのうえでどんな大学に入りたいのかを決める。理想論かもしれませんがこれが正しい順序です」とお話しになりました。

 そして「最終的に決断するリーダーになるには、知識よりも知恵。そして最後は人間性なんだ、ということを覚えておいてください」と述べられ、好きな言葉「最後に笑う者の勝ち」を披露して、講演を結ばれました。