理事長だより

理事長だより

大商大高校、大商大堺高校、大阪緑涼高校で入学式が開催されました。

2022年4月9日

 4月6日と7日の両日、桜が新入生を迎える中、谷岡学園の3つの高校で入学式が執り行われ、谷岡一郎理事長がそれぞれで祝辞を述べられました。コロナウイルス感染拡大防止の観点から、3校とも入学生と保護者1名及び教職員のみの入場で行われました。

                       〇

 4月6日の大阪商業大学高等学校では、「BIGBOSS新庄監督が選手として阪神タイガースにいたあるとき『メジャーリーグに挑戦する』といい始めました。周りの人たちは『日本で2割7分も打てないような人間が、メジャーリーグに行ってどうするの』といって止めます。すると新庄選手はこう答えます。『そんなの、やってみないとわからないじゃないですか。給料は10分の1になりますけど、私はチャレンジしてみたいんです』。そして単身アメリカに渡り、実際日本で活躍する以上に、活躍をしたのです。ダメだったら笑い飛ばす。チャレンジしてみないとわからないじゃないか。この精神です。失敗なんか何回でもすればいいんです。でもそのたびにみなさんはちょっとずつ成長しているんだということを常に忘れないでいてほしいと思います」と述べられました。

 翌7日午前の大阪商業大学堺高等学校では、「中学の最後の2年間は、マスクをしながら不自由な生活をしていたとみなさんは思っておられるでしょう。でも世界中を見渡せば、生きるのも大変な人々、虐げられた人々、そして一生に一冊の本も読む機会のないという人たちがどれほど多くいることでしょう。この国で『学ぶ』という機会を与えられたみなさんは、よりいっそう高みを目指して世の役に立つ人物になっていただきたい。今桜が満開ですが、冬が寒く長いほど、桜はきれいに咲きます。朝の来ない夜はありませんし、春の来ない冬もありません。必ずまたみんなでマスクを取って談笑し合う日が来ると私は信じていますし、絶対にそういう日が来るんだという信念を持ち続けていただきたいと思います」と語られました。

 そして7日午後の大阪緑涼高等学校では、建学の理念『世に役立つ人物の養成』の4本の柱のうちの4本目『楽しい生き方』を取り上げて、「『楽しい生き方』というのは遊んで享楽的な生活をするというのではなく、困難に突き当たったとき、それをどれだけプラスの力に変えられるか、ということだと考えてください」と述べられ、「つい先日東北で大きな地震が起こりました。コロナが終息しかけて、旅館業も予約も増え始めてなんとかやっていけるかな…というときに修繕を余儀なくされたオーナーが、テレビで『大変でしたね』とインタビューされると『まぁ、これは天災ですからしょうがないです。またいい時もあると思います。これから頑張ります』と答えていました。苦しいときでも前向きに何かを考えてみる。これがこの学園の生き様だ、というふうに皆さんにお伝えしたいと思います」と結ばれました。