理事長だより

理事長だより

神戸芸術工科大学、大阪商業大学で卒業式が開催されました。

2022年3月28日

 3月19日(土)に神戸芸術工科大学、同24日(木)に大阪商業大学の卒業式(学位記授与式)が執り行われました。谷岡理事長は、神戸芸術工科大学で祝辞を、そして大阪商業大学では学長として式辞を述べられました。
※コロナウイルス感染拡大防止の観点から、両校とも午前と午後に分けて、会場(神戸芸工大:吉武記念ホール他、大商大:東大阪市文化創造館)には卒業生と教職員のみの入場で行われました。

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 神戸芸術工科大学では、吉武𣳾水初代学長の「デザインというのは、他の人を幸せにするためにあるんです。そして自らも幸せになるためにあるんです」と「この大学におけるデザインというのは、単に『もの』をデザインするのではありません。『こと』だとお考えください」という2つの言葉を挙げて、「みなさんが培ってきたデザイン力というのは、人と人とを結び、最終的にはいろんな人に幸せ感を与えるものであるというふうに私は信じています。吉武先生が仰った『こと』というのはおそらく『プロセス』であろうと思いますが、『プロセス』を大切にし、『プロセス』を考えてデザインする。今度はみなさんが、みなさんの人生を『こと』として、『プロセス』としてデザインする番だと、考えています。この大学で培ったいろいろな知識、友人、その他多くのものを活用し、実社会で皆さんが活躍されるのを期待しております。この神戸という地からずっと発信し続けられた他の人への思いやり、弱者へのこだわり、そしてみなさん自身が必ず幸せになるんだという強い気持ちで、何かプラスを世の中に与え続ける人間になることを、心より祈念します」と贈られました。

 大阪商業大学では、「本当のリーダーは、みんなが危機のときや新たな問題が起こったときに、みんなに行く末を示すことができる人です。入学されたときにもいいましたが、卒業という節目にあたって、みなさんには改めて「私たちはリーダーになるんだ」という意志をしっかりともっていただきたい。リーダーには少なくとも3つの素質が必要です。1つめは『いろいろな知見を自分の中で消化し、自分のものとしているか』。2つめは『それに従い、何らかの決断ができるか』。そして3つめは『その決断に人々がついてくるか』。今までの例だけでは解決できない、自分の頭で考え、何か方向性を出さねばならないことが、必ずみなさんの身に起こります。予期せぬ決断をしなければならないときが、必ず起こります。どうか胸を張って、正々堂々世の中で力を発揮していただきたいと思います」と述べられ、「ただ、どうしてもうまくいかないとき、心が折れそうなとき、そういうときはいつでも帰っていらっしゃい。ここはみなさんの第2の故郷です」と結ばれました。