理事長だより

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大阪女子短期大学高等学校2年生を対象に講演会を開催

2014年11月14日

11月13日、大阪女子短期大学高等学校において、「大学で何を学ぶべきか」と題し、谷岡理事長・大阪商業大学学長が、2年生を対象に講演されました。

まず、大阪商業大学の特色ある取組みとして、カジノを含むIR(Integrated Resort=統合型リゾート)に関し、大学院においてカジノのマネジャーをはじめ、IRに携わることのできる人材の育成を目指すことなどを開陳された後、同大学は、入学定員以上の社長を輩出しており、これは、卒業生数に対する社長に就く人数の率にすると、日本の800大学のうち19位以内に入る実績を有している。しかし、この実績は、単に大阪商業大学に入ったら就職できるのではなく、入学後にしっかり勉強し卒業することにより達成されるものである。つまり、大学の価値は、入るときの偏差値ではなく、出るときの総合力であることを強調されていました。

次に、犯罪学やギャンブル学などのご自分の専門分野を、生徒を惹き付けるように、カジノ法案は一言一句に至るまで大阪商業大学で策定されたことや、結婚詐欺にひっかかりやすい職業は?といったクイズ形式の質問なども織り交ぜながら、自己紹介をされました。

そして、いよいよ本題の「大学で何を学ぶのか」ということについて、高校までは基礎学力を蓄積することだが、一旦社会に出たら、柔軟な応用力が必要となる。大学というのは、実社会で活躍するために、単なる知識から知恵を導き出す訓練の場であり、自分で考える癖を付けるには、まず、昨今スマホや携帯電話で簡単にさまざまな情報を入手することができるが、その情報収集で知識を習得したと満足せず、自分の頭で考えて情報を発信する側の人間にならなければならない。また、学生の間は、失敗は何度しても良い。チャレンジを続けることこそが肝要であると語られ、生徒たちは真剣に聞き入っていました。

最後に、総括として、大学とは「自分がどうやって生きるべきか、どうやって幸せになるのかを学ぶ場」である。世の中に「チャンス」はいくらでもあるが、その訓練の充分でない人は、気付かずに通り過ぎてしまう。今日は大学を選ぶひとつの考え方として、大阪商業大学を例に紹介したが、皆さんには、できる限り多くの大学のオープンキャンパスへ足を運んで欲しい。そして、その中でこの大学は自分に合っていると思う大学を選んでいただきたいと締め括られました。

(秘書室)