理事長だより

理事長だより

大阪商業大学堺高等学校3年生を対象に、講演会が開催されました。

2023年5月12日

 5月8日(月)、大阪商業大学堺高等学校体育館において、谷岡一郎理事長・大阪商業大学学長が「『世に役立つ人物』とはどんな人間か」と題して、3年生生徒全員を対象に講演されました。

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 はじめに、建学の理念『世に役立つ人物の養成』を解釈する4本の柱『思いやりと礼節』、『基礎的実学』、『柔軟な思考力』、『楽しい生き方』について取り上げ、「これらすべては、将来みなさんがリーダーになるために必要な素養です。どんな小さな集団でも結構、みなさんにはリーダーになってほしい」と述べられ、1つ1つ具体例を挙げて説明されました。途中で新聞の統計記事をもとにしたクイズを出題し、挙手して答えた生徒に著書を贈られていました。
 続いて「知的好奇心をもつかもたないかで、これからの人生が大きく変わっていくだろうと思います。『私はこんなもんだな…』などという考えはもってはいけません。自分にはできるんだと信じなさい。もちろんできない人もいますが、努力しない人はもともとダメです。世界の中で恵まれた境遇にいるみなさんは自分の限界をちょっと超えてみてください。それを続けてみてください。それがみなさんを大きく変えることになると思います」とお話しになりました。
 そして「大学は何をするところか」について触れ、「どんな人間になり、どんな人生を送りたいのか。そのために大学で何を学びたいのか、そして最終的にどんな大学に入りたいか、という決断になっていくわけです。10年後、今ある職業の3分の1は存在しないといわれていますが、今までの常識はもう通用しないと思ってください。そんな中でみなさんは決断しないといけない。リーダーに必要な素養は「決断する能力」。自分で決めるんだということを常に心の中でもっていてほしいんです。大学は自分で考え、答えを出す力を訓練をする場です」と述べられました。
 最後に「“決断”よりもっと重要なもの、実は人間性です。決断した時みんながあなたについてくるのか。そして万一あなたの決断が失敗だったとしてもそれを許してくれるのか。それが人間性なんです。何かにチャレンジするときにそのプロセスが『大変だな』と思いながらもそれを楽しめる人間になっていただきたい。そして失敗もまた楽しいんだということを知ってほしいと思います」と結ばれました。