理事長だより

理事長だより

大阪商業大学、大阪女子短期大学、神戸芸術工科大学、大阪商業大学高等学校で入学式が開催されました

2015年4月8日

                         
あざやかな満開の桜に見守られ、新年度が始まりました。

4月2日、大阪商業大学において入学式が挙行され、1,242名の新入生を前に谷岡理事長・学長が式辞を述べられました。
学園の建学の理念『世に役立つ人物の養成』の具体的指針である「思いやりと礼節」「基礎的実学」「柔軟な思考力」「楽しい生き方」の『四つの柱』の話をされた後、今後は情報の量ではなく、質と使い方がより重要になってくる。つまり、携帯電話やスマホなどの情報機器で様々な情報を入手することができるが、それらの情報を取捨選択し、最後にどう行動するのかは自分で決断しなければならない。そして、本学に入学したからには、いつまでも情報機器を利用する側にいるのではなく、情報を発信する側に立たなければならない。最後に、卒業まで覚えておいてほしいことは、「やるかやらないか迷ったら、やる方を取る」、そしていっぱいチャレンジをして、いっぱい失敗をしなさいと述べられました。
また、保護者の方々へのお願いとして、ご子女が何らかの決断をしたときには、頭ごなしに否定するのではなく、本人の気持ちを尊重し、ぜひ背中を押してやっていただきたいと結ばれました。

4月3日には、大阪女子短期大学において入学式が執り行われ、理事長として祝辞を述べられました。
楽しい生き方ということに関して、どんなに立派な家に住んで、おいしい物を食べて、きれいな洋服を着ていても、人間関係に恵まれなければ全く楽しくはない。つまり、良い人間関係を構築することが、まず必要となる。それよりも更に上の楽しみは、世の中の役に立つことである。そのために新入生の皆さんには、まず、学ぶことの楽しさを覚えていただきたい。世界には、女性に勉学は必要なく、家事さえこなせればいいという国も数多くあるが、日本は、なるべく女性の力を引き出し、世の中で活躍してもらおうというスタンスの国であることから、日本に生まれたという偶然を是非利用し、学ぶ楽しさ、人間関係の楽しさ、世に役立つ楽しさを味わっていただきたいと述べられました。

4月4日の神戸芸術工科大学の入学式では、次のように祝辞を述べられました。
20年前、この神戸の地は大地震にみまわれた。当時その復興を願って、教員、職員、学生が一緒になって桜の樹をキャンパスの周囲に植えた。桜は、長い雌伏の時を経て、いっときに樹いっぱいの花を咲かせる。ところで、本会場のホールの名前ともなっている吉武先生は本学の初代学長で、かねがね「我々は、モノをデザインするのではない。コトをデザインするのだ」、つまり、机ひとつとっても、原材料があり、それを組み立てて使い、それが破棄された後には、形を変えたり、土にかえったりという時間軸が必ず入ったデザイン、すなわちコトをデザインする大学でなければならないとおっしゃっていた。新入生の皆さんは、自分のこれからの長い人生の時間軸を考えながら、大学の4年間でその礎をデザインしていただき、社会に巣立ったあとは、桜の樹のごとく咲き誇ってほしいと述べられました。

4月7日には、大阪商業大学高等学校の入学式があり、462名の新入生を前に祝辞を述べられました。
世の中には楽しいことより、苦しいことの方が多いように感じるが、どんなに苦しいときにでも楽しくチャレンジをしようということが、建学の理念の四つの柱の4つ目「楽しい生き方」に通じる。そして、色々なことにチャレンジし、困難を乗り越え、自分に打ち勝ちビッグになれた人がどんな競争にも勝っていくし、出世する可能性も広がる。亡くなった相撲の二子山親方(初代貴乃花)が生前に「努力が必ず実るとは言えない。しかし、上を目指さない人はそこで終わりだ。」と言ったことがある。夢を持たず、これでいいやと思ったところで終ってしまうから、夢を持って、それに向けてチャレンジを繰り返し、何度も失敗し、それを糧に上を目指した人こそが、本当の意味での勝者であると述べられました。

4月7日は、大阪商業大学高等学校のほか、大阪商業大学堺高等学校、大阪女子短期大学高等学校においても粛々と入学式が執り行われました。

(秘書室)